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建設業界のノウハウ継承に挑む。事業と開発が一体となって挑んだ「GENBATON」開発秘話

建設業界のノウハウ継承に挑む。 事業と開発が一体となって挑んだ「GENBATON」開発秘話

お客様の声を起点に、事業と開発が一体となってサービスをつくる。

2024年10月にリリースした「GENBATON(ゲンバトン)」は、建設業界の担い手不足を背景に、ノウハウ継承や業務の標準化を支援するサービスとして、リバスタと株式会社大林組様との共創から生まれました。短期間・高難度の開発をチームで乗り越えた過程と、そこから見えてきたリバスタで働く醍醐味について、事業と開発、それぞれの立場からプロジェクトを推進した3名に聞きました。

プロフィール

  • 事業担当
    万見悠貴(まんみ・ゆうき)
    2021年 中途入社
    現場DX事業本部 GENBATON事業グループ グループ長
    広告・IT業界において営業および事業企画に従事。その後、ビル設備関連会社にて建設業界向けの営業を担当し、2021年にリバスタへ入社。当初は新規事業の立ち上げに携わり、現在は「GENBATON」事業グループのグループ長として、サービスの企画・推進を担当。
  • テックリード
    入嶋志郎(いりしま・しろう)
    2020年 中途入社
    サービス開発本部 副本部長
    国内SIerにて、サーバーOSの開発や通信プロトコルの実装に従事。その後、大手通信キャリアや研究機関向けの次世代ネットワークにおいて、仮想化、セキュリティ、通信監視に関するミドルウェア開発を主導。大規模アプリケーション開発のチームリーダーやソリューションの企画・提案を経て、2020年にリバスタへ入社。現在は「Buildee」や「GENBATON」をはじめとする複数の新規サービス立ち上げを開発責任者として牽引。
  • エンジニア
    小畑秀貴(おばた・ひでたか)
    2023年 中途入社
    サービス開発本部 インテグレーション開発二部 現場DX第二開発グループ
    グループ長
    国内SIerおよび金融系システム会社にて、10年以上にわたり金融・公共向けの基盤、ミドルウェア、業務アプリケーション開発に従事。その後、外資パッケージベンダーにてソリューション企画・開発コンサルタントを経て、2023年にリバスタへ入社。現在は開発グループのグループ長として、「GENBATON」をはじめ、複数サービスのプロジェクトマネージメントを担当。

建設現場のノウハウを次世代へつなぐ。GENBATONが生まれた背景

―まずは、「GENBATON」がどのようなサービスなのか教えてください。

万見:「GENBATON」は、建設現場における施工管理業務の標準化や、ベテラン社員が持つノウハウ・ナレッジの継承を支援するサービスです。サービス名は、「建設現場」と「バトン」を掛け合わせた造語で、「リレーのバトンのように、現場で培われた数々の知見を次の世代へつないでいきたい」「本社や支店、現場といった各部門でバラバラになっている情報や業務をつないでいきたい」という二つの思いを込めています。

建設業界では、今後5~10年で多くのベテラン層が引退すると言われています。一方で、若手の入職者は他業界と比べて少なく、技術やノウハウをどのように次世代へ継承していくかが、業界全体の大きな課題になっています。

さらに建設現場は、現場ごとに仕事の進め方が異なります。若手は、働く現場が変わるたびに業務を一から覚え直さなければならないことがあり、こうした負担が人材育成や定着の課題にもつながっています。

「GENBATON」は、現場ごとの業務を標準化することで、若手の育成やノウハウ継承を支援するサービスです。大林組様の全面協力のもと開発を進め、2024年10月に正式リリースしました。

―どのようなきっかけで、大林組様との共創が始まったのでしょうか?

入嶋:きっかけは、大林組様からご相談をいただいたことです。当時、大林組様は、建設現場のノウハウ継承や業務の標準化を支援するサービスをつくりたいという構想をお持ちでした。


―今回の共創は、リバスタにとってどのような意味がありましたか?

万見:建設業界の高齢化やノウハウ継承は、業界にとって非常に重要なテーマです。その課題の解決に向けて、大林組様と一緒にサービスをつくれることには大きな価値があると思いました。

入嶋:私たちは建設業界に特化したサービスを提供していますが、業界のことを何から何まで知っているわけではありません。だからこそ、お客様が抱える課題にしっかり向き合い、それを解決するサービスへと形にしていくプロセスが欠かせません。

リバスタのビジョンでも、お客様と共にサービスをつくっていく「共創」の姿勢を掲げています。建設業界のお客様が抱える課題を、ICTの力で解決する――。「GENBATON」の開発は、まさにその考え方を象徴するプロジェクトの一つでした。

本当に役に立つサービスを目指して。大切にしたのは、現場のリアル

―大林組様との共創を進めるうえで、大切にしていたことは何ですか?

入嶋:一番大切にしていたのは、実際に現場でサービスを使う方にとって、本当に役立つものをつくれているかという視点です。「GENBATON」を使うことで、現場の業務が本当に効率化されるのか。若手社員の育成やノウハウ継承につながるのか。そうした視点を常に意識していました。

もう一つ大切にしていたのは、建設現場へのリスペクトを忘れないことです。先ほどもお話しした通り、私たちは建設現場のことをすべて知っているわけではありません。だからこそ、現場をよく知る大林組様のご担当者から学ぶ姿勢を大切にしていました。要件定義や準備の段階では、週3回ほど打ち合わせを重ね、分からないことを一つひとつ確認していました。当時、社内のメンバー以上にご担当者と話していたのではないかと思うほど、密にコミュニケーションを取っていましたね。

小畑:できないことはできないと、はっきりお伝えすることも大切にしていました。ただ、「できません」で終わるのではなく、「この時期には間に合わないけれど、この条件ならできます」「ここまでなら対応できます」という形で、常に落としどころを提示し続けました。

万見:そうした姿勢も、リバスタをパートナーに選んでいただいた理由の一つだったのだと思います。実際に、大林組様からは「できないことはできないとはっきり言ってくれたから、リバスタを選んだ」というコメントもいただきました。

高難度な開発を形にしたプロジェクトの裏側

―開発プロジェクトでは、技術的な挑戦もあったと伺いました。

小畑:具体的には、AWSを基盤としたフルスクラッチ開発で、機構はマイクロサービス・マイクロフロントエンド、設計はドメイン駆動設計を取り入れました。当時の既存サービスでは前例のない挑戦でした。

また、体制づくりの際には、建設現場施工管理サービス「Buildee(ビルディー)」の開発に携わったエース級のメンバーを全員このプロジェクトに投入してもらえたことが、本当に大きかったです。「このメンバーで実現できなければ難しい」と思えるほどのチームだったので、技術面での不安はありませんでした。

―開発を進めるうえで、特に工夫したことを教えてください。

小畑:お客様からいただいた要望の通りにつくるのではなく、背景や課題に立ち返り、サービスに落とし込むことを心がけていました。

入嶋:開発要件をしっかり絞り込んだことに加えて、お客様と一緒に開発を進めるからこそ、手戻りを最小限に抑えることも意識していました。長い時間をかけて最後までつくり込んだものを出すのではなく、小さくつくって早く試していただく。いわゆるアジャイル型の開発です。

たとえば、UIを確認するときは、その場で実際に画面を見ていただき、翌日には改善版をお見せする。そのスピード感で進めていたので、大林組様にもすぐに確認いただけて、イメージがずれたまま開発が進むことはほとんどありませんでした。

小畑:試行錯誤を重ねながら開発を進め、2023年12月末の現場試行に間に合わせることができました。

一区切りを迎えてメンバー全員に感謝のメッセージを送り、「やった!年を越せる」と思ったときのことは、今でも忘れられません。チーム全員で走り切れたことが、本当にうれしかったですね。

「意識するまでもなく、同じゴールに向かっていた」。部門を超えた連携

―事業と開発という異なる役割のメンバーが関わるプロジェクトでしたが、社内の連携はどのように進めていましたか?

小畑:「部署間連携」を意識するまでもないくらい、自然と一緒に動いていた感覚です。毎週のお客様との打ち合わせには、事業と開発の関係者が参加していたので、社内の認識のずれはほとんどありませんでした。このプロジェクトが上手くいった理由は、全員が同じゴールを見据えていたからだと思います。開発と事業、どちらかだけが責任を負うのではなく、「チームリバスタ」として一緒に動いていましたよね。

万見:まさにその通りです。また、「お客様のために良いものをつくりたい」という気持ちは、事業も開発も共通でした。役割は違っても、自然とチームワークや信頼関係が生まれていたと思います。

―プロジェクトをチームで乗り越えるうえで、特に大きかったことは何ですか?

小畑:できること・できないことを見極め、その都度、現実的な着地点をつくる。これに尽きると思います。プロジェクトの途中では、どうしても実現が難しいことも出てきます。そこで最善の進め方を考え、一度決めたことは必死に守る。その繰り返しでした。

入嶋:小畑さんの言うような、実現が難しいことなどの困りごとが出てきたときに、メンバーが気軽に相談できる雰囲気だったことも大きかったですね。メンバーが「ここが難しいです」と言ってくれれば、そこからコミュニケーションが始まります。だからこそ、困ったときにいち早く相談してもらえるような空気をつくることを意識していました。実際に、プロジェクトで遅延が発生したことは一度もありませんでした。

万見:今回のプロジェクトに限らず、リバスタ全体として相談しやすい雰囲気があります。相談事を持ち込んでも嫌な顔をせず、一緒に「どうしようか」と考えてくれるメンバーが多い印象です。実際に、私自身もそうした雰囲気に何度も助けられてきました。

お客様と共に進化させる。GENBATONを通じて得た学びと、これから

―「GENBATON」の立ち上げを通じて得た最大の学びは何ですか?

万見:「正直に話す」ことの重要さを改めて実感しました。社内にも、お客様に対しても、取り繕うことなく現状をしっかり伝える。そのうえで、相手の声に耳を傾ける。最終的にサービスを使っていただく現場の方々と、真摯に向き合い続けることが大切だと考えています。

小畑:開発の立場からすると、まずは必要最低限の形で素早く提案し、改善を繰り返していくことの重要性を改めて実感しました。大きなプロジェクトであっても、スピードが求められる開発においては重要な進め方だと思いました。

入嶋:私は、「良いもの」を自分たちだけで判断できない時代になっていると感じています。私たちのようなサービス提供事業者が「これが良いものだ」と思って丁寧にサービスをつくりあげても、実際に利用するお客様から「ちょっと違う」と言われたら、そこで破綻してしまいます。

もちろん、アーキテクチャや技術的な設計といった領域は、開発のプロフェッショナルとして責任を持つべきです。一方で、実際にサービスを使い業務をするのはお客様です。「良いものかどうか」は、私たちだけで決められるものではありません。実際に現場で働いているお客様だからこそ分かる困りごとや課題があります。

そういう意味でも、現場へのリスペクトを持ちながら、お客様と一緒にサービスをつくり上げる姿勢が重要です。その考えに間違いがないことを改めて確信したプロジェクトでした。

―「GENBATON」を今後どのようなサービスにしていきたいですか?

万見:入嶋さんのお話にも通じますが、まずはお客様に、より「使って良かった」と思っていただけるサービスに育てていくことが何より大切だと思っています。今後も、機能拡充などを通じて、建設業界が抱える課題に長く向き合い続けていきたいと思っています。

小畑:万見さんと同じく、お客様に「使って良かった」「便利なサービスだね」と言っていただけるかどうかが重要だと思っています。今後もお客様の声をもとに、進化し続けるサービスにしていきたいです。ただ、「進化し続ける」=「機能を増やす」ということでもないと思っています。誰か一人の「あったら良いな」を叶えるのではなく、誰もが迷わずスムーズに業務を進められるサービスを提供するということを大切にしていきたいです。

―最後にリバスタで働く面白さや、どのような方に合う環境だと感じるかを教えてください。

入嶋:開発の視点だと、知的好奇心がある方に合う環境だと思っています。システム開発は常に進化し続ける領域なので、技術への関心はもちろん必要です。ただ、それと同じくらい、お客様の業務を知ろうとする姿勢も大切です。

リバスタは、お客様との距離が近い会社です。実際に現場へ出向き、お客様との対話を重ねながら、共に良いサービスをつくっていく。だからこそ、技術だけでなく、お客様の業務や課題にも関心を持ち、向き合い続けることを楽しめる方にとっては、とても面白い環境だと思います。

小畑:入嶋さんのお話にも通じますが、「GENBATON」の開発では、技術的にもチャレンジングなことに取り組みましたし、短納期で形にするために、とにかく多くのコミュニケーションを取りました。

一人で完結する開発というより、お客様やチームと対話しながら、共に価値を生み出していく。大きなシステムを、スピード感を持ってダイナミックに開発する。そういうスタイルに面白さを感じる方には、リバスタの環境は合っていると思います。

万見:事業の立場でも、お客様への関心や好奇心は大切だと感じます。お客様と一緒に何かをつくりたい人にとっては、すごく楽しい環境です。これほど近い距離でお客様と対話を重ねながら、一緒にサービスをつくれる会社は、なかなかないと思います。建設業界のお客様と共に、リアルな課題に向き合いながらサービスをつくる面白さを、ぜひ一緒に味わっていただけたらうれしいです。

※掲載内容は2026年10月時点のものです

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